抗がん剤のts1(ティーエスワン)はどのようなものなのかについて解説しています。理解しておきましょう。

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ts1(ティーエスワン)とは?

ts1(ティーエスワン)は、抗がん剤の一種で製造、販売元は大鵬薬品工業株式会社で、1999年に発売されたそうです。

今まで消化器がんの治療に使用されてきた抗がん剤の5-FU(フルオロウラシル)という薬の効果を高めながら、副作用を少なくするために開発されたのが、ts1(ティーエスワン)です。

ts1(ティーエスワン)の3つの有効成分は、テガフール、ギメラシル、オテラシルカリウムです。

ts1(ティーエスワン)はカプセルと顆粒の飲み薬があります。

ts1(ティーエスワン)は、身長と体重から対表面積を計算して、20rまたは25mgの種類や、1日にのむ個数が決められます。

担当の医師の指示にしたがって、決められた量を、朝食後と夕食後、食後30分をめやすにのみます。

空腹時の服用は、さけてくださいとのことです。

どうしても食事がとれないときなどは、薬をのんでよいかどうか担当の医師に相談しましょう。

ts1(ティーエスワン)服用について

一般的な服用期間は、4週間(28日)毎日続けてのんで、2週間(14日)お休み(休薬期間)して、症状や副作用をみながら、繰り返しのんでいきます。

ts1(ティーエスワン)をのみ忘れた場合やのんだかどうかわからなくなった場合は、服用せずにとばして、次の分から服用しましょう。

絶対に2回分を一度にのまないようにしましょう。薬の副作用が強く現れるおそれがあるそうです。

まちがえて多くのんでしまった場合や、副作用ひどい場合(例、口内炎や下痢がひどい、発疹、目の白い部分が黄色くなるなど)には、すぐに担当の医師に連絡をしましょう。

ts1(ティーエスワン)服用中は、薬の効果を確認したり、副作用を早く見つけるためにも、定期的に診察、検査を受けることが大切です。

ts1(ティーエスワン)は、胃がん結腸、直腸がん、頭頸部がん、非小細胞肺がん、膵がん、胆道がん、手術ができないまたは、再発乳がんの治療に使用されている抗がん剤です。

それらのがん、(腫瘍)を小さくすることで症状が軽くなることが、期待できるそうです。

手術後、再発を抑える目的で使用する場合、また他の抗がん剤と一緒に使う場合などがありますが、その場合の効果については、現在検討されているそうです。

胃がんの術後に、ts1(ティーエスワン)を服用することで、再発を減らすという結果が得られているそうです。

ts1(ティーエスワン)について注意事項

ts1(ティーエスワン)と絶対に一緒にのんではいけない薬があります。

一緒にのんだ場合は、血液中の濃度が上がりすぎて、副作用(口内炎、下痢、白血球減少など)が強く現れるおそれがあります。

絶対に一緒に飲んではいけない薬は、フッ化ピリミジン系の薬です。

フッ化ピリミジン系抗がん剤

5-FU(ファイブエフユー)、フルミツロン、ユーエフティー、ゼローダ、フトラフール、ミフロール、アイソボリン・5-FU、ユーゼル・ユーエフティ、ロイコボリン・ユーエフティーなど。

フッ化ピリミジン系抗真菌剤

アンチコル、ココール、ドメラジン。

ts1(ティーエスワン)を服用する前には、今のんでいる薬(薬局で買ったものも)やのみ忘れ、のみ残しなどで、手元に残っている薬がありましたら、担当の医師に確認してもらいましょう。

また、他の病院を受診するときには、ts1(ティーエスワン)をのんでいることを、医師や薬剤師に知らせましょう。

がん以外の病気

ts1(ティーエスワン)をのむと、現在かかっている、がん以外の病気がわるくなることがあるそうです。

血液の病気、腎臓、肝臓、感染症、糖尿病、肺、心臓、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病気で、治療中または、治療をうけたことがあるひとは、必ず、担当の医師に伝えましょう。

担当の医師が、ts1(ティーエスワン)を飲んでもよいか、判断してくださいます。

ts1(ティーエスワン)のおもな副作用

ts1(ティーエスワン)の副作用は、自分でわかりやすいものと、わかりにくい(血液検査でわかる)ものがあります。

副作用は、のみ始めてからおよそ4週間までに現れることが多いようです。

副作用のあらわれかたには、個人差があります。

副作用はなぜおきるのでしょうか?

がん細胞は、正常な細胞に比べて増える速度が速いのが特徴です。

抗がん剤は、成長の早いがん細胞にダメージを与えるように作られているそうです。

ところが、正常細胞のなかにも血液をつくる細胞や、胃腸の粘膜細胞など、成長が早いものがあり、

このような正常細胞にも、抗がん剤がダメージを与えてしまうことがあります。

これが抗がん剤の副作用といわれています。

おもな副作用は、

吐きけ(むかつきがあり、場合によっては吐いたりします。薬を吐いてしまった場合は、服薬記録にメモして診察時に担当医師に伝えましょう。)

食欲不振(食欲が落ちます。体力を落とさないためにも食事は少量でもきちんと摂るようにして、ts1(ティーエスワン)は食後にのむ薬なので、できるだけ続けてのむように心がけましょう。)

口内炎(できもの、歯茎の赤い腫れ、ただれ、潰瘍による痛み、出血。広い範囲に痛みがあったり、のみ始めて数日以内に下痢と同時に起こった場合は、服用をやめてすみやかに担当の医師に相談しましょう。)

発疹(首すじや手、足、背中などの皮膚に発赤や発疹がでる。)

下痢(腹痛があったり、1日4回以上の下痢や、夜中に下痢があった場合やのみ始めて数日以内に口内炎と同時におこった場合は、服用をやめてすみやかに担当の医師に相談しましょう。)

色素沈着(皮膚やつめ、指先などが黒くなったりします。)

貧血(ヘモグロビン減少)”骨髄機能が障害され、ヘモグロビンの量が少なくなり、からだ全体に十分量の酸素がいきわたらなくなる。”(手足が冷たい、つめの色が白い、顔色が青白い、めまい、立ちくらみがする、疲労・倦怠感がある、動機、息切れがする)

白血球減少/骨髄機能が障害され、白血球の数が少なくなりすぎると、体の抵抗力が弱くなり、かぜなどの感染症にかかりやすくなる。ときには、全身の感染症をひきおこし重症となることがある。”(38度以上の発熱、さむけ、せき、のどの痛み、下痢、腹痛、排尿時のいたみ、血尿、頻尿、排尿後も尿が残る感じ)

血小板減少”骨髄機能が障害され、出血を止める作用がある血小板の数が少なくなると、容易に出血しやすかったり、出血がとまりにくくなったりします。”(内出血、歯磨き時の口の中の出血、鼻かみにより粘膜の出血など)

間質性肺炎”肺の間質という部分におもに炎症がおこり、痰を伴わないせきや息切れ、発熱やかぜ症状など”

その他の注意する症状

次のような症状にきがついたら、いったん飲むのをやめて、すぐに担当の医師に相談しましょう。

消化器=血便(黒色の便)

肝臓=目や皮膚が黄色くなる、体がだるい

腎臓=顔や手足などがむくむ、尿量が減る、血尿

神経=しびれ、舌のもつれ、歩行時のふらつき、物忘れがひどくなる

皮膚=やけど様の水ぶくれ、口や目の粘膜のただれ

筋肉=手足に力がはいらない、筋肉が痛い、尿が赤黒い

嗅覚=においがわかりにくい

心臓=動悸、胸が痛む、脈拍が不規則になる

次の症状にきがついたら、なるべく早めに担当の医師に相談しましょう。

目=目の充血、痛み、涙が多く出る、目のかすみ、目がかわく

ts1(ティーエスワン)を飲んではいけない場合

次の場合は飲まないでください、心あたりのある人は、必ず医師に前もって相談してください。

今までに、フッ化ピリミジン系の薬で、強い過敏反応を起こしたことがある人

からだの機能がかなり低下している人(骨髄機能、腎臓機能、肝臓機能などが低下)

妊娠している人、授乳している人

ts1(ティーエスワン)は、動物実験で、胎児に影響がでたり、母乳に移行することがわかっています。

類似の薬を飲んだ女性で、奇形のある子がうまれたとの報告もあるそうです。

また、精子におよぼすかもしれないので、ts1(ティーエスワン)をのんでいるあいだは、必ず避妊してください。

授乳中の人は、授乳を中止しましょう。

もしも、こどもがほしいかたは、担当の医師に相談しましょう。

ts1(ティーエスワン)飲み合わせ注意

ts1(ティーエスワン)は、一緒に飲むときに注意する薬があります。

フェニトイン(てんかんの薬)=フェニトインの作用を強め、吐き気、眼振、運動障害等が実現することあり)

ワルファリンカリウム(血液を固まりにくくする薬)=ワルファリンカリウムの作用を強め、皮下出血、歯肉出血など、出血しやすくなる)

ですので、現在このような薬を飲んでいる人は、担当の医師に忘れず伝えましょう。

当サイト管理人の家族も、ts1(ティーエスワン)を飲んでいます。

のむまえには、担当の医師や薬剤師から、服用に関しての説明やてびきから、さまざまな注意事項を確認のうえで、のんでいます。

このページの説明は、2007年の8月ころのものですので、詳しいことを知りたい場合は、大鵬薬品工業株式会社のホームページが、http://www.taiho.co.jp になります。または、担当の医師に相談してください。